【2025年】草津ひとり旅の備忘録 前編【草津温泉 御座之湯】

旅の備忘録
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2025/2/9~2/11の3日間で群馬県は草津温泉に行ってきたので、今回はその備忘録を書いていく。

草津温泉は今回が人生初、昔から温泉が好きで草津にもいつかぜひ行ってみたいと思っていたので、念願の夢が叶った瞬間だった。

今回は1~3日目をそれぞれ「前編:草津温泉 御座之湯」「中編:草津温泉 大滝乃湯」「後編:草津温泉 西の河原露天風呂」に分けて3部構成でお届けする。

中編の記事はこちらから。

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1日目 今回も東京駅から出発

草津と言えば「東京からはわりと近い観光地」のイメージがあったが、実際には意外と距離がありいくつかの交通機関を乗り継いで行く必要があった。

詳細としては以下の通り。バスなども利用するので道路状況にもよるが、所用時間は片道3時間半ほど(待ち時間等含む)、料金は片道7,500円ほどで行くことができる。

東京 → (上越・長野新幹線) → 高崎 → (JR吾妻線) → 長野原草津口 → (バス) → 草津温泉
      約50分         約90分          約30分

ちなみに、ここ最近初めての土地に行くときなどは生成AIツールのClaude(クロード)を活用している。

以下のような感じで目的地までの移動手段や所用時間、料金などを質問すればパターンごとに丁寧に教えてくれる。

もちろん出力された情報は精査が必要(実際に若干違う情報もちらほら見受けられる)だが、ざっくりの全体感を掴むには非常に便利だ。

ということで今回の旅も東京駅からスタート、上越・長野新幹線の「とき305号」に乗り込む。

いつもは東京駅グランスタの総菜コーナーでつまみを買っているのだが、この日は出発が8時前で店が軒並み開店前だったため、朝早くからやっている「THE STANDARD BAKERS TOKYO」で朝ごはんを調達。

ゴキゲンな朝食中、ふと窓の外に目をやると遠目からでも分かるほどくっきりとそびえ立つ "それ" の姿が。この日は目を見張るほどの快晴で、空の青の中に浮かび上がる山頂の白のコントラストが素晴らしかった。

そんなこんなでものの50分ほどで高崎に到着、ここからはJR吾妻線に乗り換えガタンゴトンガタンゴトン ワクワクしていく。

...と、暖房の暖かさと心地よい揺れに身を任せていたら早々に気を失ってしまい、気づいたら見知らぬ土地に運ばれてしまっていた。

そこからさらにバスに揺られること30分、東京駅から3時間半ほどかけて草津温泉に到着。

初めて見る「草津温泉 湯畑」は素直に "感動" の一言だった。

ちなみに草津温泉のバスターミナルから湯畑までは徒歩5分ほどの距離なのだが、前日の雪の影響で道中は↓の通り全面凍っておりめちゃくちゃ怖かった。(リアルに5分に1人は転ぶ観光客を見かけた)

それにしても観光地としての草津の人気は異常で、湯畑周辺はどこを向いても人、人、人。これは早々に転がり込むしかなさそうだ。

お目当ての店に向かう、がしかし...

ということで草津一発目のお目当ての店に向かう。

...がしかし、店前にはすでに行列ができており、順番待ちの発券機を見てみるとまさかの「40組 約1時間半待ち」

...危うく湯畑に飛び込みそうになったので、たこ棒で心を落ち着かせることに。

丸々としたたこ棒を見つめていると、心が少しずつ静まり返っていくのを感じた。

...いや、まだだ。こんなものじゃまだまだ足りない。

すかさず温泉まんじゅうも追加。湯畑を見ながら食べるまんじゅう、プライスレス。

そのあとも周辺を散策しながら何とか心を落ち着かせて待つこと1時間半、やっとの思いでお目当ての店「草津湯畑 まんてん」に入店することに成功。

開口一番で迷わずビールを注文、ずっとずっと君に会いたかったんだよ...

寒空の下で1時間半待ち、たこ棒と温泉まんじゅうのカロリーはとうの昔に消費し切っていたので、ここはしっかり目にと名物の「鶏と舞茸きのこ釜めし」を注文。

卓上には山椒や唐辛子などの各種調味料が置いているほか、締めにはお茶漬けにもできるのでせっかくならとすべてのパターンを試してみる。

写真は左上から「ノーマル釜飯」「山椒釜飯」「唐辛子釜飯」「お茶漬け釜飯」、決して同じ写真を貼って手抜きをしているわけではない。

どれも最高に美味しかったが、個人的にはノーマルで食べるのが好きだった。

ということであっという間に完飲完食、ごちそうさまでした。

...さて、腹ごしらえのあとにすることと言ったらただ1つ。

どんなに寒かろうが周りのカップルの多さに圧倒されようが、よきカフェ探しだけは絶対に怠らない。

ということで「ティールームゆきうさぎ」を訪問。草津の地でも「まよカフェ」(またよきカフェを見つけてしまった)の実績を解除していく。

ここは無難にコーヒーとクリームチーズケーキを注文。このクリームチーズケーキがまたしっとり食感に絶妙な酸味と甘みで最高に美味かった。

よ茶しば(よい茶をしばく)を堪能、そろそろ本日の宿に向かうとする。

本日の宿「田島屋」にチェックイン

本日の宿はカフェからほど近い場所にある「草津温泉 田島屋旅館」。正面は土産物屋の入り口になっており、旅館はその隣の建物だ。(最初、分からずに正面入り口から入ってしまった)

旅館の入り口から直接入る場合、裏道はだいぶ細く分かりづらくなっているので注意。

館内はこんな感じ。外観と同様にいかにも「古き良き老舗旅館」といった風貌で、とても落ち着く場所だ。

と言っても不便ということはまったくなく、共用のトイレや水回りはとてもしっかりしていたし、冷蔵庫や電子レンジも完備していて、部屋飲み二次会が捗る仕掛けが満載だった。

そして特筆すべきは何といっても部屋の素晴らしさ。

和室の六畳一間を自由に使えるだけでなく、なんと部屋の中央には日本で最も偉大な発明の1つである冬の風物詩「こたつ」が堂々と鎮座していた。

早速自分だけの秘密基地を作製、夜の二次会での優勝が確定した瞬間だった。

さらに部屋の電気は夕方にできるやつ、実家での懐かしき日々を思い出し思わずニッコリしてしまう。

ふと窓の内障子を開けて見るとそこにはバカでか氷柱の姿が。ここまでの大きさ、関東ではなかなかお目にかかることはできない。

年甲斐もなく部屋ではしゃいでいるといい時間になっていたので、そろそろ本日のメインイベントへ向かうこととする。

人生初の草津温泉「御座之湯」へ

ということで満を持して人生初の草津温泉へ。草津には以下の3つの温泉「草津三湯」があり、その3つすべてをめぐる「草津三湯めぐり」がおすすめの楽しみ方らしい。

御座之湯:江戸・明治の湯治文化を現代に再建した、歴史を感じることのできる温泉

大滝乃湯:バラエティ豊かなお風呂や男女別の「合わせ湯」がウリ、館内にはお食事処やカフェなどの施設も

西の河原露天風呂:圧巻の広さと山々に囲まれた大露天風呂で自然と1つになれる

草津旅初日の今日は湯畑のすぐ隣にある「御座之湯」にお邪魔することに。

御座之湯には男女日替わりで「木之湯」「石之湯」という2つの種類のお風呂があるのだが、本日の男性浴場は「木之湯」でこれがもう最高に良い雰囲気。

事前に調べていた感じでは草津温泉はとても温度が高く上級者向け...というイメージがあったのだが、観光客も多く訪れるからか御座之湯のお風呂はそんなことはなく、泉質もとてもなめらかでむしろいつまでも入っていたくなるような気持ち良さだった。

体の芯から温まったあとは広々とした休憩室でしばし休憩。休憩室の窓からは湯畑の夜景を一望することができた。

ということでクールダウンも兼ねて湯畑ツリーを見に来た。間近で見ると思った以上に大きくて迫力があり、この時期ならではのイルミネーションも相まって草津の映えスポットとなっている。

それにしても草津の夜がここまでライトアップされて幻想的になるとは思わなかった。どこを切り取っても雰囲気の良い素晴らしい写真が撮れてしまう。

しばらく散策していると腹が減ってきた、店を探そう。

草津の地でまさかの転がり込み難民に

このときの時刻は18:00過ぎ、次の日は月曜日で普通の平日ということもあり「どこも予約してないけど、まあどこかしら空いてるやろ」と高を括っていた油断人(ゆだんちゅ)に草津の地が牙をむく。

何となく目星をつけていたいくつかのお店を当たってみるもことごとく満席で惨敗、あっという間に転がり込み難民になってしまう。

最低気温-10℃を下回る極寒の中、行けども行けども受け入れてくれる店が現れない。

.....

それは果たして偶然だったのだろうか...

「今日はさすがにもうダメか...」と諦めかけたそのとき、ふいに奇跡とも呼べるような「旅の神からの天啓」が降りてきた ——————————

「居酒屋がダメなら、ラーメン屋で飲めばいいじゃない」

.....

ありがとう、旅神様(たびがみさま)。ありがとう、「麺屋 煮川」。

...ここで正直に思ったことを書くと、店に入った直後は「完全にやらかした...」と思った。

というのも、入店後すぐに目に飛び込んできたのがこの観光地プライスなラーメンの張り紙。と同時に、店内を見渡しても外国人団体客のみしかおらず、「俺たちはビーガンだから肉も魚も食べないんだ、全部抜いてくれ(的な意味合いの英語)」というとんでもクレームが聞こえてくる。

「これはインバウンド向けのぼったくり店だ...」そう直感的に感じるのも無理はなかった。

...ここは一度冷静になろう。そう思いとりあえず中瓶を注文、まずは歩き続けて乾いた喉を潤していく。

徐々に思考がクリアになってきたので、改めてメニューを確認してみる。

よくよく見てみると、なんだ普通の醤油ラーメン(1,100円)もあるじゃないか、これを注文しよう。

...程なくしてラーメンが運ばれてくる。黄金色に輝くスープを恐る恐る口に運んだとき、「完全にやらかした...」それが完全に思い込みだということに気づいた。

こんなにもしっかりと鰹出汁の効いた醤油ラーメンを食べたのはいつぶりだろうか。まさか草津という世界的にも有名な観光地で、こんなにも正統派なラーメンが食べられるとは思ってもみなかった。

無我夢中でかき込み、気づけば完飲完食。

旅神様、本当にありがとう...ごちそうさまでした。

ということで、転がり込み難民からまさかの大逆転を果たした草津初日の夜だった。

こんな気分の良い夜は、自作の秘密基地で二次会と洒落込むに限る。

凄まじい満足感と硫黄の香りに包まれながら1日目は終了、2日目の中編に続く。

今までの旅の備忘録はこちらからどうぞ。

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