©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会
2024年春アニメ「夜のクラゲは泳げない」の個人的感想メモです。
本記事の内容は対象作品の放送状況や続編等の情報公開に併せて、随時更新していきます。
・本記事は個人的な感想の備忘録です。あくまで参考程度にご覧ください。
・本記事に掲載しているアニメ本編の画像はすべてアニメ公式サイトから引用しています。
「夜のクラゲは泳げない」個人的概要
各話ごとの感想
各感想は時系列順に記載しています。
1話
- まず確認したいんだけど鼻の上のは何なの?みんな蚊に刺されてるの?
- 唐突な胸チラカットは困惑
- 「バズる」「Tik○ok」「インフルエンサー」「需要」「数字」「フォロワー」「量産型」「特定厨」「炎上」「目標」「普通」「特別」「再生回数」「コメント欄」「オフ会」「多様性」「身バレ」
この思考そのものがもはや老害かもしれないけど、令和って若者にとってほんと生きづらい時代だよな
- 「私は自分が何者かになったって証を残してから死んでいきたいの!」
別に今に始まった考え方ではないと思うけど、令和になってから急速に若者に浸透、かつ強いプレッシャーをかけ続ける思想だと思う - 「このままだと何者にも慣れずに大人になっちゃってさー」「そうはなりたくないじゃん?」
9割くらいの人は本当にこうなるから現実って怖いよね - わりと展開急ぎ気味だし、話の作り込みが浅い印象
ただ、何かすごく令和っぽさがあるというか、現代を生きる若者たちのぼんやりとした不安や胸の内に秘める想いがリアルに描かれていて、それも含めてこの作品感を作り上げているんだと思う - 路上ライブのシーンはシンプルに良かった
- 「量産型にはなりたくない」という想いを語るこの展開こそが量産型というメタ的な皮肉、それも踏まえて今風な感じがしていい
◆ 1話エンドカード「はむねずこ」先生
2話
- それにしても主要キャラの前後、計8人の見た目がごっちゃになりすぎて分かりづらいな
黒髪ロングは誰なんだってなってしまう - 1話のエモい展開から急にギャグ調になって草
何の前振りもなくバイト始めてるし、花音ちゃんはこんなアホキャラ設定でいいの? - 謎のスケジュール感をなぜか執拗に重要視する花音
- サブタイ表示の仕方なんか特殊だな、と思ったら2話だけか?
- いや吸うなwというか勝手に着るなww
木村ちゃん予想以上に気持ち悪くて草 - 木村ちゃんの加入、あの時の約束を果たしたからというのは分かるんだけど、やっぱりちょっと展開に納得感が足りない気がする
ただ、「推しとの別れ→推しとの再会(+新たな出会い)」⇔「感情の消えた顔→満面の笑顔」、こういう時間経過やイベントをトリガーとした対比の演出はすごく好き
◆ 2話エンドカード「平山寛菜」先生
3話
- OPどっかで聞いたことがある曲調だけど、それはそれとしてとても良い
毎回最後まで聞いてしまう - 高梨ちょろアヌークめいちゃんかわいい
- ITに強めのVTuberがタスクバーにE○geとストアとメールをそのまま放置してるわけないだろ、いい加減にしろ
- 渡瀬キウイの自己紹介シーン、キ○ラキルみがあっていいな
- 「私の最後の居場所...なくなっちゃったなぁ...」
ネットの向こう側の世界は自分の本当の居場所ではないと分かっていたキウイの胸の内と、唯一の居場所を失ってしまったことによる深い後悔が大きく欠けた三日月、そして富田さんの演技力によってより鮮明に表現されていて深く突き刺さった
- ラストのEDの入り、良さみが過ぎるしMV自体もあまりにもおしゃれすぎる
こういう演出シンプルだけどほんと好きだな - 天岩戸の流れは結構安易だったけど、めちゃくちゃ良いキウイ回だった
◆ 3話エンドカード「かんざきひろ」先生
4話
- 滅多に家を出ないであろうキウイが「花音の家であれば」という条件で花音の誘いに乗ってきたのは、「幼馴染の新しい仲間となった花音がどういう人間か?」を見極めるという目的も含まれているのかな
家入ってからも部屋の中とかじろじろ見てるし - 初対面でキウイが花音や木村ちゃんに今までの嘘をばらすシーン、前話のまひるとの
「ねえ、私が昔からずっとキウイちゃんのどこが好きだったか、分かる?」
「みんなの人気者で輝いて見えてたところだろ…けど、本当の私は…」
「違うよ。誰が見てる前でも "自分は最強だ" とか "主人公だ" とか、堂々とハッタリかませちゃうところだよ!」
というやり取りがあってのことだと思うとなかなか深いし、数少ない友達と認めた人には自分の弱さも躊躇なく見せていくところがキウイの強さなんだろうな - インフルエンサーのゆこちが1話時点からフォロワー数30万人→35万人へ
こういった細かいところでも「数字での比較」という現代人から切っても切り離せない要素をすり込んでくる - JELEEのリーダーの証はクラゲ
タツノオトシゴは解せぬ状態 - キウイちゃん、仲間認定したとたんにレスバトル最強の力を見せつけてきて容赦ない
- 「花音ちゃん気持ちは分かるけど、みんなJELEE以外にもしなきゃいけないことあるわけだし...」
『自分が存在する意義』を探して常に動き続けていないと不安で押しつぶされそうになる花音、見ていて辛くなる - 木村ちゃんの歌NGの告白①
メンバーの前での初めての告白
◆ 4話エンドカード「なもり」先生
5話
- Jくん、くろっぷ氏登場回
- 本家よりも上手い人がFAを描くの、全絵描きに刺さるシーン
- 何回でも何十回でも同じこと言うけど、何事も数字で判断したりされてしまうの、現代というか資本主義が生んだ呪いの1つだよね
どんなに無意味で良くないことだと分かっていてもどうしても自分以外の何者かと比較してしまう、というか比較されることがあまりにもスタンダードになりすぎていて、生きづらいこの世の中を本当にまざまざと表現している - まひるの異変に秒で気づく花音、イケメンムーブで好き
と思ったら次の瞬間には完全に彼女の顔してて、こいつ視聴者を惑わせにきてるな - 水族館に来たらとりあえずチンアナゴ出しておけばいいと思ってるだろ
まあその通りなんだけど...(チンアナゴ好き) - 今さらだけどこんなデカいクラゲの水槽ある?大体筒状のちっさい水槽だよね...
- 「『目標か・・・そんなものがオレにもありました』」
黒茶さん、諦めないで頑張って... - 2話の木村ちゃんに続きまひるのスマホ演出
- 「光月まひる」が「海月ヨル」として絵を描いていくことを決めたシーン、最高に胸が熱くなる
- 木村ちゃん、もはや顔芸要員としての認識が定着してきている
- 「ごめん」とかなしで照れ隠しで豚汁買いにいっちゃうのはもはやガチのやつなのよ
- それにしてもこのクオリティのEDを毎回出してくるの、すごいとしか言いようがないな
◆ 5話エンドカード「フライ」先生
6話
- 竹下監督からDM来てるw
そう言えばSNSを多用する作品ではこういう遊び心をよく入れてくるよね - みー子さん、フォロー数よりも圧倒的にフォロワー数が少なくて涙
- 普通に女子高生と対等にやりあっていてバイタリティがすごいな、今からでも全然やっていけるよみー子
- ゴールドジム、シルバーマンジムに続きブロンズマンジムが爆誕してしまった
次はプラチナ辺りでどうですか? - まさかの子持ち、アリエルちゃんもめちゃくちゃ出来た子だし、こんなの好感度爆上がりじゃんか
- 「きっと設定甘いんだよその辺...」「思ったより切羽詰まった依頼だ」「すごくこう...人生だね」
まひるちゃん、自分の問題が一段落したからって余裕ぶってちゃダメだよ... - 「まあ、辞めちゃった今はもうどうでもいいんだぁ ——— 私にはJELLEもあるし!」
「多分...私のことはもう...必要としてないし...」
誰かに必要とされることを生きる目的とし、何かに依存し続ける花音、見ていてほんと辛いし後半鬱展開が来ることはもう避けられそうにない - 木村ちゃんの歌NGの告白②
誰に対しても断固NGを貫き通す - 地下鉄のモブの女性、世の「頑張るお母さん」の象徴とも言える繊細な描写で、本当にこういう細やかな仕事を見ると良い作品だなと心の底から思えるな
- 「お母さんって『変』なのかなあ...お母さんのこと好きな私って『おかしい』のかなあ...」
「誰かを好きであることがおかしいなんて、絶対にありません!!」
"顔芸要員" とか言ってネタにしてしまっているが、その実いつだって心に響くシーンには木村ちゃんがいる
「普通とは何か」という現代における難問を繰り返し視聴者に考えさせてくる作品 - キャラクターの心情を掲示物や道路標識、その他背景や小物などで描写する演出はよく見るけど、それだけにいかに細かな部分まで気を配ることができるか、その積み重ねが高い芸術点となって作品そのものに神が宿るように思える
- 「この絵馬の映像が多くの人に届きますように」
SNSとか絵馬とかって制作側が大喜利できるところではあると思うけど、これなんて完全に中の人たちの願いが露呈しちゃってるし、「後輩が奥さんからの束縛から解放されますように」というのも中の人のリアル事情なのかと邪推してしまうな - 「馬場」なのか「ババア」って言ってるのか分からない運営の罵倒好き
- こういう土壇場な場面のとき、やはり木村ちゃんが一番肝が据わっていて頼りになるな
- みー子さんが走り出すのに合わせて「最強ガール」が始まるの、演出としての超王道で良さみしかない
- 親子の絆とアイドルとしての向き合い方を上手く掛け合わせて描いたみー子回、素晴らしかった
◆ 6話エンドカード「朱里」先生
7話
- 花音×キウイの似た境遇同士カップリング、やっぱり好きだな
- キウイちゃん巨乳設定だったのか...
でもド〇ペ飲んでるのは解釈一致過ぎる - 「私はー...私は...何でだろうね...?」
キウイ :中学校の先生
木村ちゃん:プロのピアニスト
まひる :プロのイラストレーター(仮)、でも絵を描くのは楽しい
花音 :フォロワー10万人
「フォロワー10万人」という夢でもなんでもない「ただの数字」を達成した末に待っている景色、それは花音が本当に欲しかったものではないことは本人が一番よく知っているはずなのに - 「それより多分、救った気分になりたいだけなんだよ...あのとき『世界』に立ちむかえなかった弱い私をさ...」
「やっぱ『世界』、むずいなあ...」
「学校=学生にとってのすべて、世界そのもの」というのが痛いほど分かるし、それがキウイにとって「立ち向かいたい現実」でありながらすぐには自分を変えられないところが最高にヨルクラって感じがする - 「私はみんなと違う道を歩こうとしてるからなー、その分しっかり考えないと人生 "詰む" だろ」
「ひょっとして学校辞めるのかな?」「えーマジ―? "詰み" じゃん!」
「自分でそう思うこと」と「他人からそう思われること」とでは天と地ほどの差がある
正直なところ、中学でも高校でも大学でも、学校を中退して人生が "詰む" かどうかは実際に辞めた人にしかわからないだろうし、多様性が認められ始めたこの時代だからこそ人生の歩み方は色々あるのは確かなはず - 「はあ...『変な』人しかいなかった」
「いいんだよ、『変な』くらいで、『普通』よりはマシ、でしょ?」
何でもない会話シーンなはずなのにやたらと刺さる - やたらとおっぱいの話引っ張るし、5秒くらい全面モザイクになってて草
結局キウイちゃんは何カップなんだよ、それだけでいいから教えてくれよ... - 「平成18年生まれ」
平成18年...2006年...失神しそう - 友達に一言も声掛けずに行っちゃったw
- 「どこ行こっかなー♪......行きたいところ、特にない!」
「どこでもよくなーい?」「そっか、どこでもいいね!」
これ、初見では2人の絆が描かれた良いシーンだなって思って見てたけど、1話から見返せば見返すほど「いつまで経っても本当の目的地(=歌う理由)が見つからない花音」がまひるの何気ない返答によって「まひるのため」という短絡的で間違った方向に進んでいってしまっているのに気づき、本当に辛い気持ちになってしまう
- このバイク回でOPのアクティビティすべて回収したか
- 「そう言えば免許取りたてで二人乗りしていいんだっけ...?」と思ってたらちゃんと最後で回収してくれたw
◆ 7話エンドカード「Tiv」先生
8話
- 今更ながら劇中での時間の進みが結構早いな
- 何だかんだ楽しみにしているキウイちゃんかわいすぎる
- 「みんなの意見まとめるとね、ホテルの条件は『Wi-fi付き』『4人分の作業スペースがある』『ベッドが広い』いい?この3つだからね!」
「『ホテル ロマンチック 愛する人と泊まる 初夜』」
1ミリもかすってないし、最終的にガチでラブホ予約してて草
まあラブホで女子会する人も普通にいるだろうし、女性同士だったらそんなに不自然ではないのか - まひる、花音、木村ちゃんの3人はキャリーでキウイのみバックパックなの、解釈一致過ぎる
- 我らが「F○st.com」さん出演、完全に一致
- 「けど気づくんだ、皆から遅れちゃってる光とか、逆方向に行っちゃう光もあったりして」
「そこで思うの、あれはただの『光』じゃなくて、一人ひとりが私を好きでいてくれてる『ファン』なんだ...!って」
個人的最重要シーン、ヨルクラという作品を通して制作陣が伝えたかったことにやっと気づき始めた瞬間だった
- 「June:大阪にもきますか?」
第1コメントが大阪民の悲痛な叫びなの、リアルが過ぎる - 木村ちゃんの歌NGの告白③
YTubeライブでファンの前でもきっぱりと言い切った - ラブホに何泊してんのww
- 美音、佳歩、小春さん、馬場親子、メロ、店長、ファンのみんな
- 最大同接数「21154人」はヤバいな、何かちょっと誤字ってるけど
- 今話見る前からTwitterで見てたけど、マジで唐突な「ダイナモ感覚」で草
そこにへたり込んだまひるが戦犯過ぎるな...
- 「イラストがたくさんの大作つくろ!今年の集大成として出そうよ大晦日に!」
「それじゃあ約束!ねっ!」
3話に続き、月が少しだけ欠けてることに不穏さが拭いきれない - そこまで大事にならずに終わったな...と思ったら次回に向けてドデカい事件を入れてきた
いよいよサンドーとの接触回が来るか
◆ 8話エンドカード「藤居にこ」先生
9話
- 『JELEE』という居場所への依存、目標(目的)思考、「まひるはどうしたい?」
冒頭からグサグサくる - 「それじゃ、手短に説明しますね!^^」
夜になってて草、こういうシンプルなギャグ大好物 - キャラクターの不穏な心情を描写するときにスマホ画面を使う演出、2話以降徹底されていて良い
- ツッコむのは野暮だけど、世界にもリーチできるような規模の仕事を、絵を描くことが好きなだけの一介の女子高生に依頼するのはもはや博打レベル
- 「大丈夫!まひるの絵の魅力はちょっと崩れたくらいじゃなくならないから!」
「やっぱり私の目に狂いはなかった...画風は変わってないけど画力が明らかに上がってる。きちんと基礎から練習してるんじゃない?」
まひるの絵の良し悪しまでは深く理解せず「ただ好き」というだけの花音と、絵の細部だけでなくそこに行き着くまでのプロセスも含めて評価してくれる雪音との対比
「周りにも伝えていない自分の影の努力を、そのアウトプットから気づき評価してもらえるともう飛び跳ねるくらい嬉しくなる」というクリエイター全般の特性を見事に活かしきっている - 虹色少女、カラーリングが完全にプ○キュアのそれ
- 花音の父さんが花音とまひる(=クラゲ)を引き合わせてくれたの、このタイミングか
- 「自分の野望のために周囲の人間を利用し、用済みになったらすぐ切り捨てる」系の悪、テンプレだけど見るたびに嫌悪感が生まれる完成されたキャラクター特性だな
- JELEEが「花音の居場所」の域を超えて「存在意義そのもの」になってしまったがゆえに起きた崩壊
あまりにもキレイに欠けた半月
2年前、あの場所で口ずさんだ歌
たどり着いた瞬間、その意味を失ってしまうただの数字の羅列
「何者か」になれたような気がしたリーダーの証
自分を道具としか見ていなかった雪音の存在に未だ捕らわれている花音
「JELEE」と「ヨル」が出会ってから今までの軌跡
また「何者」でもなくなってしまった
この瞬間にすべてを掛けてきたような制作陣の強い想いが表れた脚本と演出の数々、個人的アニメ史に残る名シーンだった
◆ 9話エンドカード「けろりら」先生
10話
- そもそも何もまともにできていないのに「得手不得手」で片づけるキウイ先輩ほんと好き
こと "労働" においては2人ともポンコツすぎて店長かわいそう - 花音がクレオパトラならメロちゃんは楊貴妃なのか
- メロちゃんを追いかけ回す木村ちゃん厄介すぎて草
- 木村ちゃんの歌NGの告白④
かつての憧れの存在、メロの前でもやはり言い切った - 「だから私もののかもね、やりたいものなんて何にもないんだあ...弱いんだよ」
どこまで目標を追い求め続けてもその行き着く先はただの空虚な数字の羅列になってしまう、1話から徹底して視聴者にすり込み続けてきた "現実" を存分に活かした後半戦に唸る - 「『ののかちゃん』、ほんとにいいの?」「私は...『山ノ内花音』です!」
「あれって『JELEE』の?」「おい『早川』!」
わずか1分の間に花音が「何者でもない」ということを突き付けてくるの、恐ろしいほどよくできているとともに、「山ノ内花音」もただの "仮初めの存在" であることもはっきりし、わずかな希望の光が差し込んだ良シーン - "りり"と"るな"が初めて「何者か」になった瞬間
- それにしても今の状態の花音に「変な子」とか「価値」とか語らせるの、花音が最後に見せた諦めにも似たような笑顔も相まって、ストーリーの進行に必要だとは分かっていても本当に辛くなってしまうな...
- 「…だからJELEEはまだ続けるんです…!私を好きにさせた責任、取ってください!!!」
一人の「推す側」として同志の雄姿を見守る亜璃恵瑠ちゃん
同じ経験をしたからこそ、瞬時に「本人の元へ向かってあげて」と判断できた静江さん
自分を助けてもらったときと同じ方法で「その暗い場所から出てこい!」と力強く伝えたキウイ
"オンライン" な光ファイバーよりも遅い "オフライン" なバイクでしか伝えられなかったこと
「歌がない曲を流しきってしまうこと=事実上の解散」の中、10話分の伏線をかけてそのすべてを開放した木村ちゃんが繋いだJELEE
「箱推し」から「単推し」に変わった瞬間
"友達" に対する初めてのタメ口
最終的に光ファイバー(とWi-fi)が繋いだキウイ→木村ちゃん→花音へのメッセージ
「Illust: 」の空白を埋める最後のピースとなるまひる
キャラクターが適材適所で己の役割を全うし、今まで散りばめていた演出の欠片を繋ぎきったまさに10話分の集大成
ラスト、花音のことを影ながら見守っていたまひるを見守る佳歩(≒視聴者)という構図での締めくくりも含め、9話に続き神が作りしものの完成度で最高に「推される側」な回だった
◆ 10話エンドカード「しろまんた」先生
11話
- リアルの素材に近づけることで、よりリアルから遠ざかってしまうジレンマ
- まひるにとっての見ろバカは渡瀬キウイで、出会えたのは花音だった
最終話、メロは誰に出会えるだろうか - 10話でキウイがパンチラインを踏み潰したのは、12話でメロを乗り越えていくという意味か、メロのことでまだ1つ障害があるという暗示か
- それぞれの人に対して文面を変えているところとか、キウイ側の返信を最後に連絡が途絶えているところとか、ブロックでも削除でもなく「チャットの非表示」なこととか、妙にリアル
- 「私は何にも!変わってないって!言ってんだろうがあああああああ!!!!!」
時間としてはほんの1分間、でもその言葉には11話分のキウイと富田さんの強い想いが確かに込められていて、魂が打ち震えた
最後、一人称が "俺" に変わってるのも芸が細やか
- 「グッバイ、世界 —————」
「好き」なものを「好き」だと言えない息苦しい世界に別れを告げて、
"ハッタリ" でもなんでもなく、最後は本当の意味で自分の「好き」を貫き通したキウイと、
あの頃から何も変わらない自分の中のヒーローと一緒に描いた絵の中に自分の「好き」を見つけ、
"光月まひる" として自分の道を進んでいくことを決めたまひる、
...ここまで見て、3話EDの「最強ガール」がまひるの歌であると同時に、キウイの歌でもあるということに初めて気づいた
「それはキミがくれた素敵なカラダ 生まれ変われる気がした」
「それが正解でも不正解でも 自分で選んだ答えだから 誰にも採点されたくない 決めつけられたくない」
「怖いものなんてないよ 足りないカケラを見つけたから もう誰にも負けない 臆病で嘘だらけの自分にも」
「深海を抜け出し星空へ 夢物語と笑われても キミとなら行けるんだ」
1話から繰り返し語られ続けてきた「好き」というシンプルながら非常に難しい概念をテーマに、2人の女の子が "JELEE" を通して出会うことでそれぞれの「自分の好き」を見つけ、それを主張することができた
ここまでの物語が紡がれることを誰が予想できただろうか、ここまで見てきて本当に良かった - これで木村ちゃん、キウイ、まひるの3人はすべて自分の「好き」を見つけた
花音、あとはお前だけだ
◆ 11話エンドカード「face oka」先生
「夜のクラゲは泳げない」個人的総括
全話視聴後、更新予定