香川ひとり旅の備忘録 後編【高松4~5日目】

旅の備忘録
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2024/2/4~2/8の5日間で、美味いうどんを求めてひとり香川を旅してきた

今回は「香川ひとり旅の備忘録 中編【高松3日目】」の続き、4~5日目の備忘録を書いていく。

前編・中編の記事はこちらから。

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4~5日目 うどん生活最終日

昨夜の宿に戻ったあとの記憶はほとんどないが、朝目覚めるとキャビンのベッドに倒れ込んでおり、周りには帰り際に買ったであろうビールやらつまみが散乱していた。

このままぬるくなったビールを持ち歩きたくもなかったので、仕方なく迎え酒からスタート。

6杯目:手打十段 うどんバカ一代

朝っぱらから一杯やりつつ、今日の1杯目としてやってきたのは「手打十段 うどんバカ一代」。

店内には著名人たちのサインがびっしりで、それを裏付けるかのように平日の朝10時でも行列満席だった。


注文したのは名物の釜バター+ちくわ天。味のほうは噂通り「うどん版カルボナーラ」といった感じで、バターと醤油と卵が絶妙にマッチしていた。

今までのうどんと打って変わって濃厚な味だったが、秒で完飲完食は変わらず。今日もうどん生活最終日にふさわしい良いスタートを切ることができた。

朝うどんのあとは恒例の腹ごなし散歩、今日も今日とてとある場所に行ってたんまり歩く予定だ。

ということで瓦町駅まで戻り、こちらも人生初のことでん(高松琴平電気鉄道)に乗って目的地へ。自分は志度線に乗車したが、2両編成の小ぶりな車両がかわいかった。

電車に揺られること約15分、風情のある無人駅の琴電屋島駅に到着。

駅名からもわかる通り、今から香川の観光名所の1つである「屋島」に向かう。

7杯目:ざいごうどん本家 わら家

これから数時間かけて屋島を散策するので、まずは腹ごしらえをすることに。

訪れたのは、琴電屋島駅から歩いて10分ほどのところにある「ざいごうどん本家 わら家」。

頼んだのはざるうどん、本日1杯目に食べた釜バターが変わり種だっただけに、改めてシンプルなざるが美味かった。

ねぎや生姜などの薬味がテーブルに置いてあり、たっぷり入れられるのも良い。

ねぎ生姜たっぷりのつゆが美味くて完飲完食。

うどんの美味しさもさることながら、時代を感じる藁葺き屋根だったり店の隣に水車があったりと、雰囲気がとても素敵なうどん屋さんだった。ごちそうさまでした。

腹ごしらえも済んだところで、満を持して屋島へと向かう。

琴電屋島駅の前にあることでん屋島のバス停から、屋島の中心部にある屋島山上のバス停までは一日数本シャトルバスが運行しており、片道200円で乗ることができる。

ということで、ことでん屋島から30分弱であっという間に屋島山上に到着。

入り口に向かって少し歩くと、東大門が出迎えてくれた。

屋島には「何を目的とするか」によって最終的なゴールやそこに行き着くまでのルートがいくつかあるのだが、今回は「初訪問 & 雄大な景色を楽しみたい」ということで、屋島三大展望台の1つである遊鶴亭を目指す。

目的は景色を楽しむことだが、敷地内には「屋島寺」をはじめ、それ以外にも見どころな観光スポットが満載だった。

歩くこと15分、「れいがん茶屋」に到着。屋島散策を楽しむ前後で一休みできるスポットらしい。

れいがん茶屋のすぐ隣には、こちらも屋島三大展望台の1つ獅子の霊巌があり、高松市内や瀬戸内海、そこに浮かぶ島々を一望することができる。

動画だとこんな感じ。(風の音がちょっとうるさいかも)

反対側の景色もなかなか見応えがあった。

少し目を凝らしてみると、2日目に訪れたシンボルタワーとせとしるべが、かなり小さいながらも確認できた。

ちなみに獅子の霊巌のすぐ隣には、パノラマアートの展示室やカフェが併設された「やしまーる」という観光スポットもあったのだが、いつも通りの引きの強さでみごとに臨時休館を引き当ててしまう。

こちらも少し歩いたところにある屋島名物の「新屋島水族館」。時間的に入館はしなかったが、古きよき地元の水族館という感じだった。

水族館の脇を通って10分ほど歩いていくと、いよいよ本格的な散策コースに入っていく。ここから遊鶴亭までは約1時間ほど、↓のようなほぼ山道に近い道をひたすら歩いた。

ひたすら歩くこと1時間、やっとの思いで遊鶴亭に到着。展望台から望む景色は、もう言うことなしの素晴らしさだった。

しばらく景色を堪能したあと、再び来た道を引き返す。また1時間ほど歩かなければいけなかったが、基本的に帰りは下り坂なのでさくさく歩くことができた。

そんなこんなで先ほどのれいがん茶屋まで戻ってきたので、一休みがてら糖分補給。店員おすすめのチョコバナナクロワッサンワッフルが疲れた体によく沁みた。

店内からの景色はこんな感じ。たまたま空いていたので窓の目の前の席に案内してもらい、とても開放的で良い時間を過ごすことができた。

店を出る頃にはちょうど日が沈み始めるくらいの時間だったが、この時間帯に見る景色も素晴らしく、帰りのバスの時間ぎりぎりまで無心で眺めていた。

滞在時間約4時間、大満足の屋島散策だった。

↑で紹介した各スポットの詳細は、屋島の公式サイトを参照。

香川ひとり旅 ラストスパート

ということで屋島→瓦町駅まで戻り、香川ひとり旅のラストスパートへ。

2日目の感動を再び味わいに、訪れたのは骨付鳥の名店「骨付鳥 蘭丸」。

2日目の一鶴で食べたのはひなどりの方だったので、こちらでは「おやどり」を食べてみることに。

まずはよく冷えた中瓶と、香川の隠れ名物の醤油豆で心を落ち着かせる。

精神を統一させていると、満を持しておやどりが登場。ひなどりの見た目に反してこちらは少し色が濃いうえにいかつい顔をしており、いかにも「スパイス、効いてますよ」といった風貌だ。

店員さんに食べ方を教えてもらい、とりあえずハサミで身を切っていく。ひなどりはそのままかぶりついて食べられるほどの柔らかさだったが、こちらはハサミでもなかなか切り離しづらい固さ & 弾力だった。

良い感じに食べられるサイズに切り離せたので、いよいよ実食。

...正直に言うと、最初のほうは「あーこれはひなどりのほうが好きかも…」と思いながら食べていたが、食べ進めるうちにおやどりスパイスに脳がどんどん支配されていって、気づいたらただ酒を欲する猿と化していた。

また、こちらでも例にもれずしきたりに従い、おむすびセットを注文しておやどりの油の中にくぐらせていく。

油の量の問題でひなどりの方がおむすびに油がしみこませやすかったのはあるが、味のほうは変わらず最優秀賞だった。

さて、おやどりを堪能しているうちに帰りの時間が刻一刻と近づいてきていたが、最後にどうしても寄りたい場所があったので、足早にそちらのお店に向かう。

やってきたのは本を読みながらコーヒーやお酒が楽しめるお店「珈琲と本と音楽 半空」。入口は階段を上ったところにあり少し入りづらい雰囲気だが、そこをくぐり抜ければ素敵な空間が待っている。

お酒は蘭丸でたらふく飲んできたので、こちらでは名物のフルーツサンドとともにアイスティーを注文。フルーツサンドは今にも中身が溢れんばかりのボリューム感で、甘すぎない生クリームと瑞々しいフルーツが絶妙にマッチしていた。

自分は普段、ひとりで飲んでいるときは店員さんとはほとんど会話しないタイプなのだが、フルーツサンドをもくもくと食べているとマスターさんが話しかけてくれたので少し談笑。

その流れで店内に置いてあるおすすめの本を紹介してくれたので、せっかくだからと読んでみるとこれがとても面白かった。時間があまりなかったので最初の1/4くらいしか読めなかったが、また機会があればぜひ続きを読みたい。

◆ マスターがおすすめしてくれた本「スローなブギにしてくれ(片岡 義男(著))」

お店の雰囲気やメニュー、店内に置いてある本やかけている音楽の詳細は公式サイトに載っているので、気になる方はぜひ。

居心地の良い空間でまったりしていると、あっという間に1時間半が経っていたので、名残惜しくもお店をあとにして高松駅まで戻る。

駅前までくると、なにやらシンボルタワーがいい感じにライトアップされていた。そう言えば、夜にシンボルタワーを見たのはこれが初めてだ。

駅ナカのコンビニではお土産コーナーが併設されていたので、そこでさくっと買い物を済ませる。

時計に目をやると帰りの電車まで残り30分...早めにホームに向かうか...

いや、まだ舞える。

8杯目:実演手打うどん 杵屋 高松駅オルネ店

ということでこれが本当のラスト、「実演手打うどん 杵屋 高松駅オルネ店」の釜揚げうどんでフィニッシュを飾る。

この3日間のうどん生活の締めに相応しいシンプルな美味さ、もう何も思い残すことはない。

完食、最後の最後まで素晴らしいうどん生活だった。ごちそうさまでした。

ということで、初の香川ひとり旅はこれにて完結。前編~後編に渡り、記事を読んでいただきありがとうございました。

人生初の寝台列車のサンライズ瀬戸から始まり、うどんだけではない香川の魅力をたっぷりと堪能できた2泊5日の旅だった。

今までの旅の備忘録はこちらからどうぞ。

【おまけ】訪問したうどん屋リスト

最後に今回の旅で訪れたうどん屋をリストでまとめて、この記事の締めくくりとする。(リンクはすべて食べログ)

甲乙つけがたいくらいどのお店も美味しかったが、特におすすめなのは「大蔵のかしわ天ぶっかけ」と「鶴丸のカレーうどん」だ。

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